家を建てる前は、まったく見当もつかないですよね。
わが家は土地を先に契約してから、そこに建てる家を契約しました。
契約するまでに
- ローコストをウリにしている某ハウスメーカー
- 地域の工務店3社
- 建築デザイン設計事務所(簡易な相談のみ)
から間取り図の案や見積もりをもらいました。
今日はそのデータを大公開しちゃいます!
- 3階建て/4階建て
- 木造/軽量鉄骨/重量鉄骨
の違いがあります。
狭小住宅の建築費用が気になる方は、ぜひお読みください。
- 土地は10数坪、1階面積は8〜9坪ほど
- 地盤改良費、水道引き込み費用、外構費用などは別途
- キッチンなどの設備は[中〜安]程度で、各社で大差なし(例:リクシルのアレスタなど)
10坪の狭小住宅、各社の費用や坪単価はいくら?
坪単価とは、ひと坪あたりいくらで家を建てられるか?という数値です。
坪単価=施工費用÷延べ床面積
※延べ床面積ではなく、総施工面積で割ることもあるそうです。
はじめに、各社の見積もりから計算した坪単価を公開しますね。
次のとおりです。
本体価格の坪単価(税抜) | 合計額の坪単価(税込) | |
ローコスト ハウスメーカー |
44万円 | 58万円 |
A工務店 | 50万円 | 66万円 |
B工務店 | 63万円 | 85万円 |
C工務店 | 73万円 | 90万円 |
設計事務所 | 90万円〜? |
※設計事務所は一度行ってお話を聞いてきただけなので、正確な見積もりではありません。参考程度になさってください。
坪単価、というと左列の「本体価格(税抜)」を指すことが多いようですが、これって目安になるようでならない気がします。
わたしたち消費者にとっては「合計額(税込)」のほうが重要ですよね?
そのため、右列に合計額の坪単価を載せました。
これでも、このほかに
- 地盤改良費用
- 水道工事費用
- 外構工事費用
- 照明器具・エアコン代
- 登記費用・火災保険料
などいろんな費用がかかります。
それでは、各社の見積もり額を公開していきます!
参考記事>>>たくさんのハウスメーカーと工務店を検討するには?
10坪の家の価格・坪単価①ローコストのハウスメーカー
まずはCMでも有名な、ローコストをウリにする全国チェーンのハウスメーカーです。
このハウスメーカーを訪問した理由は次のとおりです。
- カタログを請求したら営業の方から電話がかかってきて、親切そうだったから
- モデルハウスの案内の「クオカードプレゼント」につられて
…
という、かなりいい加減な理由です。
では、このハウスメーカーの見積もりです。
- 木造 3階建て
- 延べ床面積 約80㎡(24坪)
- ハウスメーカーの基本プラン
本体価格 | 1,070万円(坪単価44万円) |
---|---|
オプション工事 | (未設定) |
付帯工事 | 120万円 |
設計料・諸費用 | 100万円 |
合計 | 税込1,400万円(坪単価58万円) |
ごく標準的なプランで見積もりを出してもらいましたので、ここにわたしたちの希望を入れていくと、もっと費用がかかってくると思います。
▼ハウスメーカーに行った日のこと▼
マイホームの間取り案がほしい!ハウスメーカーで当日もらえたよ
10坪の家の価格・坪単価② A工務店(木造)
A工務店は、土地を契約した不動産会社が紹介する工務店でした。
わたしたちが古家付きの土地をながめながら「どんな家が建てられるかなぁ」と悩んでいたら、
参考プランとざっくりした見積もりをくれました。
はじめは古家を解体して建売住宅として販売することを検討していたようで、そのときに参考プランとして書かれたものだそうです(結局、解体せず売りに出されていました)。
ですので、ごく一般的な間取りでした。
- 木造 3階建て
- 延べ床面積 約80㎡(24坪)
- 建売住宅のような、普遍的な間取り・設備
本体価格 | 1,200〜1,300万円(坪単価50万円〜) |
---|---|
その他 | 200万円 |
合計 | 税込約1,600万円〜1,700万円(坪単価 約66万円〜) |
何の打合せも行っていないので、かなりざっくりとした見積もりです。
ただ、その前のハウスメーカーと大きく金額が変わらなかったので(ハウスメーカーは追加料金がかかるという前提で)、
10坪弱の家を木造で3階建てで建てたら、1,500万円〜1,700万円くらいなのかな?
という感覚が自分の中にできました。
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10坪の家の価格・坪単価③ B工務店(軽量鉄骨)
ここから先のB工務店とC工務店は、本格的に打合せを重ねた上での見積もり価格です。
ここから、見積もり価格がグンと高くなってしまいます。
理由はこの3つ。
- 4階建てで単純に高くなる
- 鉄骨造は木造よりも高い
- 耐火建築物にしなければならない
狭小住宅でめいっぱい4階建てを建てようとすると、いろいろと費用がかかるんですね。
B工務店は数十年間、鉄骨で住宅や店舗を建て続け、地域で信頼されている会社です。
コストをおさえるために重量鉄骨ではなく軽量鉄骨を提案され、見積もり価格もかなり細かく出していただきました。
- 軽量鉄骨 4階建て
- 延べ床面積 約100㎡(30坪)
- 外壁はALC(こだわり)
- 耐火建築物(防火ドアや鉄骨階段の費用も含まれる)
本体価格 | 1,900万円(坪単価63万円) |
---|---|
付帯工事費 | 200万円 |
建築申請・設計料等 | 280万円 |
合計 | 税込2,570万円(坪単価85万円) |
※いただいた見積もりでは、水道引き込み費用や外構・火災保険加入料なども概算で加算されていたのですが、ほかの会社と統一するためにここでは省いています。
この見積もり書はとても細かい項目に分かれて書かれており、ここから不透明な追加料金はかからないだろう、と信頼できるものでした。
10坪の家の価格・坪単価④ C工務店(重量鉄骨)
C工務店も地域の工務店ですが、担当の営業さんがつくスタイルや見積表の構成などはハウスメーカーとも共通する点がありました。
B工務店は軽量鉄骨、C工務店は重量鉄骨という違いがあります。
そのほかの条件には、あまり違いはありません。
実質、この2社でさいごまで比較検討することになりました。
- 重量鉄骨4階建て
- 延べ床面積 約100㎡(30坪)
- 外壁はALC
- 耐火建築物(防火ドアや鉄骨階段の費用も含まれる)
本体価格 | 2,200万円(坪単価73万円) |
---|---|
付帯工事費 | 110万円 |
設計料等 | 265万円 |
合計 | 税込2,800万円(坪単価90万円) |
重量鉄骨はさすがに高くなりました。
でも、建築関係の知人や家を建てた友人によると良心的な値段だと言われました。
ものすごく悩んだ末に、このC工務店で決定しました。
最終的な価格は、100万円単位で値引きしてもらったり、オプション工事で100万円以上追加になったりと、変動しました。
なぜ値引きできたのか?は、こちらの記事に書いています。
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(おまけ)建築デザイン設計事務所
設計事務所にも、いちど相談に行きました。
正式な見積もりまでは至らず、対面での相談のみです。
設計事務所を選ばなかった理由は2つです。
- 土地の契約が進んでいたので、急いでいた
- 設計料が総施工費の10%以上かかるため、予算オーバーだった
設計事務所では、プラン決定→入札で建設業者を決定→正式価格決定という流れで進むそうです。
その間、短くても3ヶ月、長ければ半年〜1年とかかるらしく、わたしたちには時間がなかったこと。
また、設計料もほかの工務店より高額だったので、選択肢から外しました。
- 木造 3階建て
- 延べ床面積 約80㎡
- 入札しないと正式な見積もりはわからない
合計価格(設計料含む) | 予想額 2,200万円〜2,500万円? |
---|
「この段階ではっきりとはわからないけど、木造でも坪単価90万円〜100万円になります」と言われました。
坪単価90万円なら、C工務店の重量鉄骨4階建てと同じくらいです。
素敵な家にあこがれがあったけど、予算が限られている中でお金をかけるなら面積や材質にかけたかった(4階建てにする、鉄骨造にするなど)ので、ご縁がないものとして帰りました。
明らかに予算オーバーでしたが、設計士さんはとても親身になってあれこれと考えてくださり、相談に行ってみてよかったです。
まとめ|10坪の家の木造・軽量鉄骨・重量鉄骨の費用はこんなに違う。相見積もりは重要だった!
この記事では、10坪の家の建築費用の見積額を公開しました。
- 3階建て/4階建て
- 木造/軽量鉄骨/重量鉄骨
- ハウスメーカー/工務店/設計事務所
などの条件によって、費用や坪単価がかなり違いますよね。
複数の会社に相談に行き、見積もりを出してもらうのは大変でしたが、このように比較できてとても良かったと思っています。
ネットで一括請求もできるので、家づくり検討中の方はとにかく「相見積もり」必須です!
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家づくりにおいて、費用を知ることはもっとも大事なことのひとつ。
あなたの家づくりの参考になれば幸いです。