このブログの「土地を買う」カテゴリーでは、注文住宅を建てるための土地選びや検討について書いています。
- 気になる土地を検討して
- 申込書を提出して
- 値引き交渉も終えたら
いよいよ契約に進みます。
▼気になる値引き交渉に関する記事はコチラから▼
さて、この記事では、わたしたち夫婦が古家付き土地を契約したときのことを振り返ります。
不動産の契約なんで、人生に何度もあるものじゃないですよね。
契約をひかえて不安な人へ、契約について必要なことや気をつけたほうがいいことを書いていきます。
最後までお読みいただき、落ち着いて契約の日を迎えてくださいね。
いよいよ土地を契約!契約したらどうなるの?
まず、土地の売買契約の意味をもういちど確認しておきましょう。
カンタンに言えば、
- (売り主は)この物件を売りますよ
- (買い主は)この物件を買いますよ
という売買の約束を交わして、引き渡し日までにお互いに誠実に準備を進めていきましょう、という約束ごとです。
契約は法律行為なので、強い拘束力があり、契約書の内容に違反すると違約金や損害賠償を請求されることもあります。
そのため、契約書の内容をよく読み、納得してから契約を行いましょう。
契約したら、基本は引き返せない
契約後であってもこのような条件でお金を支払えば、契約を解除することは可能です。
- 買い主は、契約時に支払う手付金を放棄する
- 売り主は、手付金の倍額を支払う
手付金は物件価格の5%とか10%とか慣例があるそうですが、売り主と買い主の合意により決定します。
100万円や200万円以上になることもあります。
大金ですよね!
契約をキャンセルしても、手付金は返ってきません。
それどころかタイミングによってはさらに損害賠償など請求されることもあります。
よほどの理由がない限り、キャンセルはできません。
ただ逆に言えば、契約前ならまだ引き返せます。
不動産の購入申込書を出したものの、事情が変わったとか、やっぱりどうしてもやめたい…という場合は、まだ間に合います(だからといって、気安く申込書を出すのはやめましょう)。
契約のその日が来るまで、あらゆる面から検討を重ねてください。
▼購入申込書と値引き交渉についての記事はこちら▼
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契約までにやっておくこと
重要事項説明書を読んでおく
重要事項説明書とは、契約に関わる重要事項について書かれている説明書です。
契約の前日より前に、かならず目を通しておいたほうがいいです!
コピーやPDFファイルで、事前にもらいましょう。
こんなことが書かれています。
- 物件の詳細(住所・面積など)
- その土地の建築ルールや条件(法令による制限や道路条件、ライフライン状況など)
- 代金に関すること(金額・支払い時期・違約金等について)
- 住宅ローン特約について
- 瑕疵担保責任について(あとから物件の不都合が判明したときの責任)
- その他
住宅ローン特約
まともな相手との契約なら大丈夫とは思いますが、住宅ローン特約の記載に関して確認しておきましょう。
住宅ローン特約とは、住宅ローン審査に落ちてしまって契約解除となる場合は、違約金が発生せず手付金も返してもらえる、いう約束ごとです。
契約書にこの住宅ローン特約について書かれていないと、最悪、手付金が返ってきません。
だから、かならず確認してくださいね。
住宅ローン特約には期限が書かれています。
期限の日までに住宅ローン審査を通す必要があります。
代金について
お金のことはいちばん重要な部分なので、よく確認しておきましょう。
- 手付金の金額
- 残金の金額や支払い日(基本は引き渡し日に支払う)
- 住宅ローンの理由以外で契約解除となった場合に発生するお金のこと
など、よく読んでおきます。
契約前に値段交渉していた場合は、交渉で合意した金額がきちんと書かれているか確認してくださいね。
建築に関する決まりごと
土地を買ったら好きに建物を建てられる!というわけではなく、とても細かい決まりごとがあります。
くわしくは「後悔しない!土地を契約する前にかならず確認しておきたいこと」をお読みください。
その他、特記事項
そのほかの重要事項についても確認しておきましょう。
わたしたちの場合、土地に建っている古家を売り主負担で解体し、更地の状態で引き渡してもらう約束だったので、
そのことが明記されているかどうかを確認しました。
わからなければ、質問しよう!
重要事項説明書は専門用語も多いので、いきなり読んでもなかなか頭に入ってきません。
わからないことがあれば遠慮せずに、不動産屋さんに尋ねましょう。
お金の準備
契約日には手付金が必要となります。
手付金は基本的に、現金で支払います。
そのため、大金を準備しておく必要があります。
お金を銀行からおろしておく場合は、以下のことに気をつけておくといいですよ。
- ATMでお金をおろせるか(暗証番号、取扱い場所、あなたのスケジュールなど)
- 一日の限度額はいくらか
- 出金したあと、契約当日までどこで保管するのか
わたしは200万円用意する必要があったため、2日に分けて口座からおろしてきました。
1日めは、ATMからちゃんとお金をおろせるかどうかの確認。少額おろしました。
そして2日目に、残金を出金しました。
忘れがちですが、事前に銀行のATM利用限度額は確認しておきましょう。
インターネットで限度額を一時的に変更できることが多いです。
ぶじお金を準備できたら、契約に行くまでドロボウさんに狙われないように保管します。
本当にいいのか?気持ちの最終確認!
ここまで来たら、ずいぶん気持ちも固まってきたと思います。
本当に、いいんですね?
いいよね?いいよね?
…
と、最後は気持ちをガッチリ固めます!
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当日の流れ
契約当日は不動産屋の店舗に出向き、このような流れで進んでいきました。
契約書と重要事項説明書の読み上げ
不動産屋の社員さんが契約書と重要事項説明書をすべて読み上げるので、確認します。
宅地建物取引士の資格を持つ人が読み上げると決まっています。
事前に目を通しているので理解しやすいかと思いますが、わからないところは必ず確認しましょう。
内容に関する資料なども、一緒に渡してもらいました。
重要事項説明書には、「説明を聞きました」という署名と捺印をします。
署名、ハンコを押す
読み上げが終わったら、いよいよ契約です。
契約書にハンコを押します…!
手が震える人もいるそうですよ。
とはいえ、意外と冷静なまま、ふつうに終わりました!
なお、わたしたちは夫婦の共有名義で契約したため、ふたりの署名やはんこが必要でした。
手付金を支払う
緊張の瞬間が続きます…!
署名、捺印がすんだら、持参した手付金を支払います。
1万円札がウン百枚の札束…!
渡してしまうと、意外とスッキリしました。
なんだか冷静にスイスイ進んでしまったのですが、もしかしたら非日常すぎて実感がなかったのかもしれません。
手付金を渡したら、数えて確認してもらいます。
領収書を忘れずにもらいましょうね。
これで契約は完了です。
今後のスケジュールや手続きの確認
契約が終わったら、引き渡し日までのスケジュールや、準備しておくことなどについて相談・確認しておきます。
まずは、住宅ローンの本審査について説明を受けました。
わたしたちは事前審査の段階でほとんどOKと言われていたのですが、本審査には団体信用生命保険の審査が入ると知りました。
通院歴があったので、これでちょっとビクビクしていました。
▼告知書の記入についてはこちらの記事をどうぞ▼
そのほか、住宅ローンの審査に通ったら必要となるものなど、主に銀行関係の話が多かったです。
土地契約が完了!帰り道〜そのさき
以上のような流れで滞りなく契約が終わり、夫と帰路につきました。
こんな気持ちで、意外と開き直れました。
ただ、この後とても忙しくなりました。
契約がすめば、お互いに引き渡しの日に向かって準備、努力していくことになります。
わたしたちのケースでは、主に以下のことを進めていきました。
- 売り主の不動産屋は、古家を解体して更地にする
- 買い主のわたしたちは、住宅ローンの手続きを完了させ、購入資金を用意すること
- 住宅ローンの手続きのため、建築する建物の計画も進めること
わたしたちは分割融資という形で銀行から住宅ローンを借りることになっていました。
そして、土地+建物の代金として融資を受けるためには、建物の契約も所定の期日までに行わないといけなかったので、とても大変でした!
(つなぎ融資や現金一括払いだったら、建物の計画をここまで急ぐ必要はありません)
まとめ|新しい世界へ歩き始める一日になった
この記事では、土地の契約を行うときの
- 事前に準備すること
- 当日に行われること
- 契約後の動き
について書きました。
契約を終えたあとは、大きな山をひとつ越えた感覚でした。
土地を選んで決めるまで、かなり悩みましたし、ストレスも感じていました。
結婚、引越し、進学など、環境が変わる決断をするときって人間はストレスを感じるそうです。
でも、休みなしで次のステップが始まります。
もう1つ、ハウスメーカー選びと間取り決め。に向かって…
楽しくも大変な日々が始まります。
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