注文住宅を建てることが決まると、「あれもこれもやりたい!作りたい!」とワクワクしますよね。
でも、土地が狭かったり予算が足りなかったりで、
- あきらめなければならないこと
- できないこと
も出てきます。
この記事では、10坪強の土地に4階建てを建てたわが家が
狭いために、あきらめなければならなかったこと
ホントは、こんな間取りや設備にしたかったな…ということ
をご紹介します。
あきらめた理由は主に「土地が狭いから」なのですが、もう少し掘り下げていくと、次の理由です。
- 単純に、狭くて無理だった
- 限られた面積なので優先順位を下げた
- 耐火建築物だから無理だった
- お金があればつけたかった
- 狭い&必要ないとの判断をした
狭いのはわかっていたのでしかたないのですが、ときどき無いものねだりしちゃうこともあります。
狭い土地で検討中の方は、参考にしていただければと思います!
土地が狭くて、あきらめたこと
まずは、単純に土地が狭いから無理!とあきらめたことです。
けっこう重要ポイントが多いですね。
15坪くらいあれば、絶対作っていただろうな、と思うことばかりです。
個室をもうひとつ作りたかった
わが家は3人家族で3LDK。
もうひとり子どもができたらと思うと、4LDKなら安心だったのになと思います。
小さい部屋でいいので、あと5〜6畳あれば。
これ、実は土地の面積と建ぺい率だけなら、計算上実現可能だったんですよね。
でも、北側斜線制限で4階の面積が半分くらいしか使えなかったのです。
駐車場を作れなかった
狭小住宅の3階建てや4階建てのおうちでは、下記のような間取りが定番ですよね。
- 1階にガレージ+何か(個室やお風呂など)
- 2階にLDK
- 3階〜に個室
わが家は仕事柄、1階に仕事部屋を作らなければならなかったので、1階に駐車場を作るのはあきらめました。
- 1階:駐車場と個室1つ
- 2階:仕事部屋
- 3階:LDK
- 4階・・・
と考えてみたこともあったのですが、お風呂や洗面室を何階に作るの?と思うと、無理だったんですよね。
交通の便が良いので車は手放し、どうしても必要になったら近くの駐車場を借りることにしました。
エレベーターをつけたほうが安心だったとは思う
4階建てを建てると周りに話したときに、「エレベーターを絶対つけたほうがいいよ!」と言われました。
今はよくても、老後困るからと。
たしかに狭小住宅でもエレベーターのスペースをなんとか取っているおうちもありますよね。
でも、わが家はエレベーターのスペースを確保するのは無理でした。
ふだんは3階までしか使いませんし、いまのところあまり気になりません。
老後は
- 住み替え?
- リフォーム?
- そのまま頑張る?
検討しつつ、30年はこのまま暮らしたいなと思っています。
予算オーバーという理由だけなら、エレベーターのスペースだけを確保しておいて将来エレベーターを導入するという方法もありますよ。
ちょっとゆとりのある外構がほしかった
わが家は、玄関ドアを開けたらすぐに表の通りに出ます。
玄関タイルの一歩外が、車も通る道。
これはけっこう残念ポイントなんですよね…
こんなデメリットがあります。
- 家を出てすぐ事故にあわないよう注意が必要(とくに子ども)
- 通行人や道を走る車から、家の中がすぐに見えてしまう
- 玄関の外にちょっとモノを置くことができない(傘立ても置けない)
- ひさしが小さいので、ドアを開けるときにも雨に濡れやすい
大きな庭は不要ですが、少しのゆとりが欲しかったなと思います。
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狭いから優先順位を下げたこと
つぎは、作ろうと思えば作れたかもしれないけど、限られたスペースしかないために、ほかのことを優先してあきらめたこと。
吹き抜けをやめた
狭小住宅といえば吹き抜け!
でも、吹き抜けって上の階の床面積が狭くなりますよね。
3階も4階も床をめいっぱい使いたかったので、断念しました。
土間収納がほんとはほしかった
土間収納のあるおうちって憧れです。
ベビーカーやレインコート、自転車などごちゃごちゃするグッズをゆとりをもって収納できたら。
でも、1階は仕事部屋に最大限の面積をとりました。
結果、とっても小さな玄関に収納キャビネットがあるだけです。
LDKに収納がほしかった
わが家のLDKには、収納のために作られたスペースがありません。
リビングボードやコートハンガーなどの収納家具を使っています。
半畳ほどの収納スペースや、大きな壁付け収納などがあれば便利だったかもしれません。
付けようと思えば付けられたかもしれませんが、
間取り図を見ると、これ以上部屋を狭くするのがこわくなった
というのが一番の理由です。
暮らしてみると、もう少しアイディアがあったのかもしれないなぁ、と思います。
インナーバルコニーをやめた
2階のLDKには、ほぼ1フロア使っています。
空間もつながっているので、気になってくるのがゴミ問題。
間取りプランを決める段階では、2階に小さなバルコニーがほしいなと思っていました。
ゴミを捨てておいたり、保存食品をおいたり、など・・・
一度は間取り図に入れていただいたんですが、狭いためドアの開閉だけでめいっぱい、役に立たなさそうなので思い切ってカット。
LDKも寝室も、バルコニーなしです。
対面キッチンを壁付けキッチンにした
もともと、新居のキッチンのイメージはカウンター(対面)キッチンでした。
でも、長細いため、対面キッチンは不向きとのこと。
- 対面キッチンにすると、通路がとても狭くなる
- 壁付けキッチンだと、通路が広く使える
ということで、壁付けキッチンに。
もちろん、今流行り?のパントリーなんて作れません。
ちょっと残念な気もしましたが、建ててみれば、壁付け(Ⅰ型)にしてよかったと思います。
小さな希望や夢もありましたが、結局はその空間に合うキッチンを選ぶことが大事なんだなと思いました。
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耐火建築物を建てるからあきらめたこと
防火地域・準防火地域に3階建てや4階建てを建てる場合、耐火建築物にしなければなりません(細かい規定がたくさんあります)。
耐火建築物のいちばん大きな特徴は、階段室を分けること。
階段は階段。部屋は部屋。
という感じです。
そのため次のような、階段で個性を出すような間取りは無理でした。
スキップフロアをあきらめた
狭小住宅でよくおすすめされる、スキップフロア。
1階、2階…と上がっていくのではなく、中2階スペースがあったり、半階ずつ別のお部屋になっていたり。
リビング階段をあきらめた
これも人気の間取りですよね。
開放感が出て、空間が広く見えますもんね!
わが家も2階から3階にかけてリビング階段にできたらなぁと思っていたのですが、階段室には扉をつけて…という制約があったため、断念しました。
そのぶん、LDKの天井高は高め(245cm)にしているので、狭さはありませんが。
お金があればつけたかった
お次は、狭い土地でもお金があれば解決できたかも!という内容です。
地下室をあきらめた
これは、お金ですね〜。
700万円〜1,000万円くらい出せれば、地下に部屋を作りたかったなぁ。
おしゃれなデザイン・構造をあきらめた
いろいろあきらめましたが、もっとお金があれば、それを補うおしゃれな間取りができたのかもしれません。
設計事務所に一度だけ行きましたが、たくさんアイディアを出してもらいました。
実現できれば、素敵だったと思います。
でも、重量鉄骨で4階建てを建てるだけでもう精いっぱい!
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狭いのと、不要かなという考えになったからやめた
さいごは、よく考えたら不要だなと思ったためにやめたことです。
広ければ付けていたかもしれませんが、わが家での選択はこうなりました。
リビングに畳コーナーをやめた
はじめは付けたいなと思っていました。
- リビングが狭いから、畳コーナーを作ると他のスペースがゼロになる
- 畳はメンテナンスが必要
- 子どもの世話やゴロンとするスペースは、大判マットやカーペットでもできる!
という理由でやめました。
畳大好きなわたしが、新築リビングに畳スペースを作らなかった理由とその結果。
リビング・ダイニングにスタディコーナーをやめた
LDKの一角にカウンターをつけて、そこでパソコンや子どもの宿題をする。
あこがれでした。
- 造り付けのカウンターをつけると、動かせない
- ダイニングテーブルを置くスペースが限られる
- 時期によってフレキシブルに空間を使いたい
- 本当にスタディコーナーが必要なら、細長いデスクを買えばいい
という理由でやめました。
いつかスタディコーナーをつけられるように、
- 長細い照明レール
- 机の高さより上にくる、横長の窓
はつけてもらいました。
まとめ|土地が狭いとあきらめなければならないことも。
この記事では、わたしたち一家が小さな家を建てるときに、土地が狭いためにあきらめてしまったことを紹介しました。
家を建てる前は憧れもあって、やってみたいことがたくさんありました。
その中で、
- 泣く泣く断念したこと
- よく考えたらいらないよね、と納得してカットしたこと
があり、現在のわが家が建ちました。
これから先、ほかのおうちを見て「この設備いいな〜」「広いなぁ〜」と思うこともあるかもしれませんね。
でも、狭い土地を選んだのは自分たちなので大きな後悔はありませんし、上手に暮らしていこうと思っています!
あきらめないで!プロならあなたの理想の間取りをかなえてくれるかも。
わたしたちは数多くの選択の過程でいろんなことをあきらめましたが、あなたがまだお家の検討段階なら、まだまだ可能性があります!
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