わたしたちの家は約8坪、土地は10数坪という圧倒的な狭さです。
とくに広い家に住みたかったわけではないとはいえ、さすがに10坪は狭いです。
ですが、そのおかげで
どうすれば狭い土地を最大限有効に使って住みやすい家を建てられるか?
ということについて、徹底的に調べ、考え、工務店や設計士さんと打ち合わせを重ねました。
とくに、設計段階でほぼ決まってしまう『間取り』の工夫は絶対に必要です。
間取りの工夫で広く住むために、とってもだいじなことはなんでしょうか?
それは・・・「デッドスペースを減らす」こと。
- 狭い土地に家を建てる人
- 3階建て・4階建ての家を検討している人
- いまの間取りにしっくりこない人
ではごゆっくりどうぞ!
デッドスペースとは、間取りのむだな空間のこと
デッドスペース 【dead space】
有効に使えないむだな空間・場所のこと。(引用:三省堂・大辞林)
デッドスペースと聞いてわたしが思い出すのが、懐かしのゲーム『テトリス』。
ブロックをきれいに積めると気持ちよかったけど
どうしても形がうまく合わなくて空白ができると、すごく気持ち悪かったっけ。
わかりますか?ほら、あそこに!
その空白=デッドスペースです!
これ、上に積めば積むほど、解消できないんですよね(笑)
家も同じで、間取りで決定的なデッドスペースができてしまうと、なかなか解消できず後悔のもととなってしまいます。
それでは、狭小住宅におけるデッドスペースとは?
そして、デッドスペースをいかに減らすか?を書いていきます。
狭小住宅の間取りデッドスペース① 廊下をなくそう
豪邸であれば、廊下には「各部屋をつなげる」という役割が与えられますが、狭小住宅はそうとも限りません。
狭小住宅は3,4階建の家が多く、階段が部屋と部屋をつなげることも多いんです。
つまり廊下の必要性が少ないんですよね。
それなら廊下をできるだけ減らして、その分の面積を部屋にあてたいところです。
わたしたちは廊下がデッドスペースになっていないか?もっと減らせないか?ということに気をつけて、最小限の面積にしました。
ただし、廊下がないと安全性に不安があるような場所は、割り切って廊下にしました。
例:ドアを開けていきなり階段ではこわいので、小さい廊下をつくりました。
狭小住宅の間取りデッドスペース② 階段下・階段上
階段下や階段上のデッドスペースは、トイレや収納にすると有効に使うことができます。
これは定番のやり方ですよね。
モデルハウスや狭小住宅の見学会に行ったときも、ほとんどの家が階段下にトイレや収納を作っていました。
もちろんわが家も!
階段下と階段上はすべて収納にあてました。
狭小住宅の間取りデッドスペース③ 目的のない場所はありませんか?
家の中に、目的のない場所がさびしそうに存在していませんか?
一見おかしくないように見えても、無駄なスペースが隠れていることがあります。
〜無駄なスペースの例〜
- 人が通らない(足を踏み入れない)スペース
- 家具やモノもおかないスペース
- なんのための場所なのか、説明できないスペース
では実際に、間取り図とにらめっこしながら探してみましょう!
間取りのデッドスペースを探してみよう!
間取り図を色鉛筆で塗っていくと、見つけやすいですよ。
- 動線(人が動く)のためのスペース
- くつろぐ、過ごすためのスペース
- モノや収納のためのスペース
- その他、目的のあるスペース(なにかを飾る、光を取り込むなど)
などを色分けして塗っていったとき、どの色も塗られなかったスペースがあれば・・・デッドスペースである可能性が高いです。
デッドスペースが見つかったら、まずは有効に使えないか?と考えてみます。
どうしてもむだなスペースになることがわかりきっているなら、もう一度間取りを考え直しましょう。
まとめ〜デッドスペースをやっつけよう〜
ここまで、狭小住宅の間取りのデッドスペースを減らすアイディアをご紹介しました。
- デッドスペースとは、間取りのむだな空間
- 狭小住宅では廊下を減らそう
- 階段上や階段下は有効に使おう
- 目的のないスペースはありませんか?
狭い土地では、0.1㎡でもむだにしたくないですよね。
ぜひもう一度、デッドスペースを少しでも減らせないか?と考えてみてください。
あなたの参考になればうれしいです。
>>>デッドスペースを減らせたら・・・つぎは空間をおトクに使おう!